セミナーK

■ こつこついっしょうけんめい ■

【センター試験■英語■2016本5】シェフのおじ

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センター試験2016本5Chef


「ボク」は大学を卒業したばかり。ジョンおじさんは有名なシェフで、数日後にTVの全国放送で料理コンテストに出る予定。今日は目の前でおじがボクのために卒業記念ディナーをつくってくれているところ。
今この場で、「ボク」はおじの生い立ちを回想する。
おじの家族は、生活が苦しくて、その父はすっかり不機嫌な疲れ果てた人となっていた。ある晴れた日曜日、若者だったジョンおじが、おなかをすかせていた妹2人のために何か作ろうとしたところ、眠っていた父が起きて来てキッチンに立った。「お父さん、起こしたらごめんなさい。妹たちに卵か何かつくってやろうと思って」と言うジョンに、父が「卵だって?こんな天気のいい日に」とシリアスな顔で言う。「裏庭でステーキでも焼いてあげよう」...信じられないジョン。父は人が変わったようにいきいきと上手に料理をしてくれた。父を見直したジョンおじは、それ以来、家族や友人のため料理をするようになった。
ジョンおじは、今では有名なレストランのシェフとなり、裕福な人や有名人のために料理をしている。
そのおじが、いまボクに向かって、胸を打つひとことを言ってくれた。「TVのコンテストに出るのもわくわくすることだけど、もっとも幸せなコトは、いま最愛のキミとここにいることなんだ。ちょうどあの晴れた日曜日に、父が私にしてくれたようにね。」

 

【コメント】
コメントするのもおこがましいけど、実にステキな話です。

似たような経験--裁判官をやめて料理人になったあの人とか、学校成績はどん底だったけどシェフになったあいつ--を思い出すと、なおさら深く胸を打たれました。