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■ こつこついっしょうけんめい ■

【青森県立高校入試■社会-歴史公民■平成27年2015年第7問】--かみ合わない兄妹の会話

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青森県立入試■社会■H27-7


【第7問】
下の文章は、中学3年生の妹と大学1年生の兄の会話である。これを読んで,次の問に答えなさい。

 

妹1:兄さんの通う大学のある京都のあたりには,見どころがたくさんあるよね。
兄1:京都の清水寺や奈良の東大寺は,見に行ったよ。


妹2:京都といえば歴史や伝統というイメージがある。祇園祭が有名だよね。
兄2:祇園の近くには,落ち着いた印象のコンビニがあるんだ。木造建築の家も多いよ。


妹3:京都市は建物の色,デザイン,高さなどを規制するきまりをつくったと授業で習ったわ。
兄3:そのような,地方公共団体が独自に定めているきまりを条例と呼んでいるんだよ。


妹4:京都では,賀茂なすや九条ねぎも有名だよね。
兄4:京野菜のことだね。下宿の夕食にたまに出るよ。その日の朝にとれた野菜なんだよ。


妹5:私も京都に行ってみたいな。

 

 

この会話なんですが...。

 

妹セリフ1で、「京都には見どころがある」と言った妹に対して、兄1は「奈良の東大寺」を見物に行ったことを自慢しているようすです。京都府と奈良県の区別がじゅうぶん認識できていないようです。

 

妹2で、「歴史や伝統、祇園祭」の話題を向けたのに、兄は「祇園(地名)の近くにコンビニがある」話題にすっ飛んでいます。

 

妹3が「京都には歴史的景観を保護するきまりがある」という配慮を取り上げたところ、兄が「きまりとは『条例』というんである」と、珍妙な枝葉にこだわり始めました。

 

妹4の話題は「伝統野菜」としてブランド化を図る京野菜について。弘南地区でも「清水森なんば」「大鰐もやし」など、歴史と伝統を背景に差別化を図ろうとする努力があるのはご存知の通りです。対する兄の対応は「ふだん食ってるよ」...。

 

この兄って、妹にくらべて知的レベルが...なんというか、その...。

 

そこで、妹の感情を配慮して、次のように、自然な流れになるよう、問題をわかりやすく作り替えてみました;

 

 

【第7問】  次の文章は、中学3年の生意気な妹と大学1年のお気楽な姉の会話である。これを読んで、次の問いに答えなさい。

 

妹:姉さんの通う大学のある京都には、見どころがたくさんあるよね。


姉:京都の清水寺や奈良の東大寺などいろいろ見に行ったわ。

 

妹:奈良じゃなくて京都の話をしようよ。京都といえば歴史や伝統という印象がある。祇園祭が有名だよね。


姉:祇園の近くには、落ち着いた印象のコンビニがあるのよ。


妹:コンビニの話じゃなくて歴史と伝統の話をしようよ。あなたは観光してコンビニでお買い物して脳天気に暮らしてるのね。
そういえばたしかに授業で京都市は建物の色・デザイン・高さ等を規制するきまりをつくったと習ったわ。


姉:つっこみがキツいのね。そのような、地方公共団体が独自に定めているきまりを条例と呼んでいるのよ。


妹:(これを無視して)  京都では,賀茂なすや九条ねぎや桃山だいこんや鹿ケ谷かぼちゃも有名だよね。


姉:歴史と伝統の話じゃなかったの? とつぜん食べ物の話題ね。異常な京野菜マニアなのね。下宿の夕食にたまに出るわ。その日の朝にとれた野菜なのよ。


妹:つっこみ返してきたわね。私も京都に行って八坂神社の向かいにある武家屋敷みたいな変なローソンでねぎとかぼちゃを買いたいな。